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真空管アンプ、ギター等のBLOG


by org19
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5687全段差動P-P ステレオミニアンプ

ご無沙汰です。
5687全段差動P-P ステレオミニアンプ作りました。
パッと見だと、プリアンプかヘッドホンアンプに見えそうですが、これでも立派なパワーアンプです。
計算上、出力は1.7W程。

5687全段差動P-P ステレオミニアンプ_c0004062_010040.jpg


パワー段の5687はGE製で中古で廉価で手に入れたもの。
初段の6AQ8は前にバラした松下のラジオからのリサイクル。

電源は東栄変成器の絶縁トランスZT-03ES、ヒーターも同じく東栄の6.3V/3A、出力トランスも同じく東栄のOPT-5P。
B電源¥2500、ヒータ¥1000、OPT¥2000*2、ということで、トランス類の合計金額が7500円ほどでした。
CR、外装部品、シャーシ等も特に高級品は使っていないので、総額一万円そこそこです。エコノミー。
アンプ部の配線はベルデンの8503を使いました。エフェクタでよく使われてるアレですが、案外と耐圧600Vもあります。
このアンプならパワー段でも数十mA程度だし大丈夫だろうと踏んで採用。細い割に丈夫なので、やっぱり取り回しが良いです。

内臓。
5687全段差動P-P ステレオミニアンプ_c0004062_0114113.jpg

470uFというかなり大容量のブロック電解が目につきますが、大阪日本橋で叩き売りされてたものです。
取り付け金具がなかったので、両面テープで固定してます。安直。

回路図。
5687全段差動P-P ステレオミニアンプ_c0004062_20372784.gif


5687のプレート損失がプッシュプル上下合わせて7.2W弱。
定格は一応7.5Wということになってますが、球のサイズを考えたら、もうちょっと押さえた方が良い気がします。
回路図には書き忘れましたが、インプットセレクタをつけて二系統の入力を選べるようにしました。
CDとiPodを切り替えするのです。やっぱり便利です。

6AQ8はFenderアンプのフェイズインバータ等でわりとよく使われる12AT7とほぼ同規格だそうで。
本来高周波用の球なので、直線製が悪く、オーディオ用として使うにはかなり電流を多めに流してやる必要があると聞いてましたが、実際ロードラインを引いてみて実感しました。
ま、できるだけ手持ちの球で作りたかったので採用しましたが、5687をドライブするにはμが若干高めなので、6DJ8あたりに交換してやると良さそうです。


音ですが、なかなか良いです。
前回の14GW8よりも初段管の出力インピーダンスが低いので、高域までよく伸びている感じです。
ゲイン高めだったので、負帰還も多めにかけてみたところ、ダンピングが上昇してバスドラの音なんかもカチっと出て良い感じです。
ノイズは皆無と言って良いです。
5687も発振しやすいと聞いていたのですが、今回は可聴域での発振は確認できません。
測定器もないので、これで良しとしておきます。

音も良いし、コンパクトで見た目にも可愛いし、なかなか気に入りました。


おまけ。
5687全段差動P-P ステレオミニアンプ_c0004062_031458.jpg

アキバの千石電商で買った「iコネクト(¥400)」なるiPod用のコネクタにRCA端子つけて、ドック無しでラインアウトできるようにしました。
これ、便利ですよ。ドックも買うと高いしね。
ただし、コネクタの内部の端子がかなり華奢なので、強度的にはちょっと不安です。
by org19 | 2008-03-02 00:33 | オーディオ