12BH7A 差動プッシュプルギターアンプ
2008年 02月 17日
やや多忙してました。
12BH7A 差動P-Pギターアンプです。
箱は、以前EL84シングルアンプが入ってたものです。
コンボに仕立てるつもりで真空管が横から生えてます。
やっぱり、ちょっと扱いにくい。
電源トランスは、秋葉原は東栄変成器のプリアンプ用の規模のもの。
出力トランスは、日本橋は共立電子デジットで買った5K:4オームを10K:8オームとして使ってます。
プリ・ドライバは普通の12AX7の2段増幅。トーンはシェルビングタイプを入れてみました。
で、出力段は12BH7Aをカソードを定電流回路で縛って差動化してます。位相反転と電力増幅を兼ねるちょっと強引な回路です。
作りかけて巧く動かなくてしばらく放置してあったんですが、出力段の入力のグリッド抵抗をつけ忘れてました。
計算してませんが、出力は1W以下と思います。
これなら、なんとかフルアップにできますね。
ギタリストが泣いてよろこぶ所謂「パワー管の歪み」っていうのは、プッシュプルアンプの最大出力付近で発生する三次歪みを云うのではないかなと思ってますが、それが、手頃な音量で再現できます。
差動回路って、ギターアンプとしてはどんなもんかと思ってましたが、前に作ったEL84差動P-Pといい、今回といい、違和感はないですね。
低音弦のパワーコードを弾いたときのひしゃげた感じとか、ハイフレットでのコンプレッション感とか、ボリューム操作に対する反応とか、総じて本物ぽいです。
双三極管2本でできるプッシュプルていうのも、お手軽で良いんじゃないかなあ。