stingrayプリアンプ交換
2006年 11月 16日
まずは、取り出したプリアンプ。
これ。
このプリアンプがスティングレイのあの音の個性の一端でもあるわけですが、どうにもギラギラして耳に痛い。あと、ちょっと音が軽い。
というわけで、今回作ったプリアンプも前回作ったのとほぼ同じなんですけど、今回はブレッドボードを使ってパーツ選定していきました。
最初は、デカくて高いパーツを中心に組んでみたのですが、キャビティにあまり余裕の無い事に気付いて、音質とサイズを天秤にかけつつ、キャビティに収まるようにパーツ選定。
この写真は、収まるサイズのパーツに交換した後ですね。
で、組んだのがこれ。
スティングレイらしさを出す為に前回作ったプリより若干ハイあがりな音にしてあります。
ミニスイッチはアクティブ・パッシブの切り替え。
左から、Vol,High,Mid,Bassです。
ベースのポットは、本当はコスモスのポットを使う予定だったんですが、浜松でちょうど良いポットが手に入らなかったので、安物を使ってます。
このプリアンプの特徴は、ハイのトーンコントロールがパッシブになってることですね。
つまり、ミニスイッチでパッシブにした時には、普通のパッシブのベースのように、1Vol、1Toneのコントロールで使えるわけです。
で、アクティブに切り替えた時には、ミッドとベースのイコライザーも効くと。ちなみにアクティブ回路のトレブルは常にフルテンで、パッシブのトーンでその高域を削る方式になってます。
たしか、3ノブの初期スティングレイも、ハイはパッシブで、ベースがアクティブだった気がするんですけど、結果的にそれと似た回路構成になってます。
で、音ですけど。
わざわざ作った甲斐あって、なかなか気に入りました。
オリジナルのプリアンプは、ブースト/カットがH/M/B各帯域ごとにピンポイントにできて、使いやすいことは使いやすいのですが、どうも美味しくない。
それに対して、フェンダー型のトーン回路は、それぞれのノブが相関関係にあって、ピンポイントで周波数特性を動かすことはできないんですけど、美味しいポイントがいくつもあって、弾いてて気持ちよいです。
ただ、ハイのポットがセンター位置の時、聴感上のセンターにならなくて、ちょっと使いづらいので、様子をみてポットかコンデンサを換えてみます。
しかし、このスティングレイが手持ちの楽器の中で一番付き合いが長いわけですが、まさかこれを買う時にプリアンプを自分で作って交換するとは思わなかったなあ。
私は断然グレコ党なのですが、このベースはグレコじゃないのに、とても気に入ってます。