RJBのフレットレス化
2006年 03月 01日
ヤフオクでフェルナンデスのリヴァイヴァルシリーズのジャズベをもう一本手に入れてしまいまして。
いわゆる「消えロゴ」という、ロゴの上からクリアラッカーを吹いていないタイプなので、ロゴをこすると消えてしまうというヤツですね。シリアルとかネックデイトとかが無いので、年式は不詳ですが、80年代前半だと思います。
配線がビニール皮膜だったので、グレードの低い方でしょう。たぶんRJB-55で定価5万五千円也。
で、これをジャンクで購入したのですが、電気系がダメなのは、まあ良いとして、ネックが酷い順反り。
このネックは今までで一番酷かったですね。
弦を張らない状態でも、ロッドを緩めると、かなり順反り。
たぶん太めの弦を張って、テンションかけたまま十年以上放置されてたんだと思います。
反りグセがついてしまってますね。
弦を張ると、ロッドを回しきってもまだまだ順反り。
ええと。当初の予定では、手持ちのRJBと弾き比べて音の良い方をキープしておいて、もう一方は再度ヤフオク行きの予定だったんですが、これじゃあどうにもならないなあと思いまして。
この際なので、フレットを抜いてフレットレス化。
というわけで、サクっとフレットを抜いて、フレットの溝を木工用のパテで埋めます。
かなり雑ですけど、どうせ後から指板修正するつもりでいるので、これで良しとします。
指板面はエポキシ樹脂を塗って保護する場合と塗らない場合がありますが、僕は面倒なので、エポキシ塗装は無しで。
で、途中はすっとばして、完成写真。
ええと。
この間に、指板修正というか、指板のローフレット側とハイフレット側を多めに削って少しでも順ぞりを解消させようとがんばりました。
普段の指板修正の10倍以上は削ったので、もはや指板修正ではなく指板切削です。
あと、フレットがなくなる分だけナットも削って弦高調整。
ネックポケットには、厚めのシム(ダダリオの弦の箱の厚紙3枚分)を入れました。
拡大写真。
パテでフレット溝を埋めてあるのがわかるでしょうか?
ネックは努力の甲斐むなしく、まだ順反りですが、フレットレスにしたら、そんなに気にならなくなりました。
ところで、ピックガードで隠れる部分だけ2トーンのサンバーストになっているのに違和感があったんですが、本家フェンダーのオリジナルもそうだったんですね。知らなかった。学習しました。
で、音ですが、まさにジャコパス。
ジャコパスの管楽器っぽいトーンてのは、フレットの代わりに指板と指で弦を押さえることで出てくるんですね、やっぱり。
特に、ハイフレットの方の音なんかは、「まさに」という出音。
電気系は、家にあった適当なポットと、Lenzの撚り線、トーイチのVitminQレプリカ.047uF。
VitQレプリカはこのベースにベストマッチだと思います。ジャコパストーン。
スプラグのVitQとトーイチのレプリカは全く別ものですね。どっちが良いってことはないんですが。
スプラグは枯れた感じが強いのに対して、トーイチはふくよかな感じですね。
しかし、フレットレス作ってみたものの、やっぱり使わないよなあ…