真空管アンプ、ギター等のBLOG


by org19
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<   2008年 03月 ( 6 )   > この月の画像一覧

以前に、パワー段を差動化したギターアンプを何台か作ってみて、なかなか好感触だったので、今回は全段差動で作ってみました。

とりあえず外観。
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内臓。
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回路図。
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計算上、出力は6W強。プレート損失は出力管一球あたり10.5W。
三結時のEL84の定格は14Wと書いてある規格表もありますが、ちょっと無茶な気がします。

電源トランスは、ヤフオクで手に入れたストロングというメーカーの中古品。
B電源の定格の70mAまで出してるんですが、かなり電圧高めに出るので、本当はもうちょっと定格に余裕があるのかもしれません。

初段は、12AX7の差動回路の片側のプレートから出力を取り出してます。
ドライブ段、パワー段は、オーディオ用アンプと同じように設計して、出力管のEL84は三結してます。
12AX7の定電流回路は、1mAのCRDの中から、電流多め(1.3mA前後)を選別してます。
要するに、ぺるけ師匠の差動プリ+二段構成のメインアンプというだけですが。

オーディオアンプをそのままギターアンプに使ったらどうなの?という試みなんですが、結論から言えば、なかなか良いです。
まず、かなりローノイズです。
ハムバッカーで弦アースをとっているならば、ギター側ボリューム全開でも、アンプのボリューム1〜2時ぐらいまで、ほぼ無音といっても良いぐらいです。
また、ギター側のボリュームを絞った時に出るハムもほとんどありません。
無帰還かつ、回路インピーダンスの高い12AX7を使っていることを考えれば、驚異的です。
差動回路はノイズに強い回路ですが、ここまでとは思いませんでした。

クリーン、クランチも芯があって、低域から高域まできちんと出て、中域も引っ込んだりしません。
ただ、ゲイン全開近くで、強くピッキングした時に、ジリジリという嫌な歪みが出ることがあります。
ブロッキング歪みですか?
定電流回路でブロッキング歪みというのは理解し難いんですが。

また、アンプのボリュームを絞って出力管のDCバランスを調整するんですが、何故かアンプのボリュームを上げると最大3Vぐらいバランスが崩れます。不可解です。


課題はいくつかありますが、基本的には満足のいく出来です。
もうちょっといろいろ突き詰めてみます。
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by org19 | 2008-03-31 23:12 | ギターアンプ
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今月初めに作った5687PPのミニアンプですが、初段のゲインがやや高くて使いづらいので、5670というドングリみたいな球と交換してみました。緑色の印刷が奇麗です。
こんな可愛らしい球でもJANなので、そもそもは軍用です。
パワー段とドライブ段とGEで揃えてみました。別にメーカーに拘りはないんですが、なんとなく気分が良いですね。

しかし、この5670という球はピン配置が特殊なので、6AQ8と交換する為にはかなりの配線の入れ替えが必要で、思ったよりも面倒な作業になってしまいました。

6AQ8よりも内部抵抗が若干低めなので、高域特性が良くなっているはずです。
ドライブ段のゲインが下がったところで、負帰還量も減らしました。きちんとした測定器もないので、あんまり多くかけない方が良いかと思ってです。

やっぱり6EW7アンプと比べてしまうと若干ナローレンジでダンピングもそんなに高くないのですが、FE207Eみたいなオーバーダンピングのスピーカーの場合、低域の量感が出るので、これはこれで良いです。
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by org19 | 2008-03-31 22:46 | オーディオ

FET差動ヘッドホンアンプ

メインアンプができたら、今度はヘッドホンアンプですよね。
ちょうどよさげな箱も転がってるし。
というわけで、FET差動+ダイヤモンドバッファのヘッドホンアンプ。

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照光付きロッカースイッチと、黒のツマミがなんだか業務用ぽくて精悍で良いんではないかと…。
ミニジャックは絶縁タイプにすれば良かったですね。

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本来は基板はケースに固定するべきでしょうが、配線の取り回しが長くなるのと、穴開けが面倒なのとで、宙ぶらりんにしてます。要するに無精なんですね。

例に漏れず、元ネタはぺるけ師匠のFET式差動ヘッドホン・アンプです。
いつも使っているSHUREのE2Cが16Ωなので、出力のDCカットのケミコンを指定通り1000μF投入して試聴したんですが、どうも高域の伸びがイマイチ。
こんなもんかと思いましたが、ぺるけ師匠設計だからそんなはずないと、再度師匠のページを見直したところ、DCカットのケミコンと同時に電源のケミコンも増量するように書いてありました。
指示に従って、電源のケミコンも左右チャンネル増やしたところ、大化け。
電源のケミコンが交流ループの一部を成しているのは理解してましたが、その容量は低域に影響するものだとばかり思ってました。どうやら、そうでもないようです。
高域から低域までしっかり出るようになりました。

これは(これも)素晴らしいです。
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by org19 | 2008-03-16 21:10 | オーディオ

EL84-Champ 3号機

懲りずにEL84-Champ3号機。
余り物整理的な色合いが強いですが。
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MT9整流管6CA4とか、グヤのアンプについてたチョークとか、ちょうど良い感じで収まりました。

内臓。
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いい加減、もっと奇麗に納められるようになれよと思いますね。

回路図。
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出力管3結で、出力3.5W強です。
電圧高め、電流少なめ、プレート負荷高めで駆動してます。
B電源が400V超と、やや無茶な数字ですが、400Vぐらいまでは大丈夫とぺるけ師匠も言ってた気がするので良しとします。
プレート損失は11.5Wぐらいで定格内です。

チョークを入れたおかげで、リップルはほとんど気になりませんが、高域のノイズはやっぱり多めに出ます。
前回の差動ギターアンプはかなり低ノイズなので、出力段でノイズ拾ってるんでしょうか。
ノイズを気にしなければ、クランチがなかなか気持ち良いアンプです。
今まで作ってきたチャンプ系では一番出来がいい気がするなあ。
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by org19 | 2008-03-13 16:39 | ギターアンプ

6EW7 全段差動P-Pアンプ

できました。
6EW7全段差動プッシュプルアンプ。

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6EW7って、なかなか聞き慣れない球だと思いますが、9T9というMT9のピン配置にGT管サイズの胴体が載ってるちょっと珍しい球です。
TV用の複合管で、12AU7類似の低μ電圧増幅部と、プレート損失10Wクラスの3電力増幅部が封入されています。
電力増幅部はオーディオ用としても人気のある6EM7とほぼ同等で、内部抵抗が1kΩを切る純三極管です。

初段は2SK30-Yでドライバ段に直結。
ドライバ段はAU7に類似なので、低インピーダンスで出力でき、高域特性の劣化を防げます。

内臓。
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ご覧の通り、OPTはTANGOのFE25-8。やっぱりかっこいいですね。
電源はPEAVEY5150コンボから取り出したもの。タンゴと並ぶとちょっと不細工です。
電源平滑のコンデンサを外に出したは良いのですが、金具がないのでホットボンドで止めてます。

今回はじめての試みとして、1.5mmのアルミ板に木枠をつけてみました。
狙った通りちょっと高級な感じになったのは満足なんですが、ボリュームとかRCA端子とかスピーカ端子が側面につけられないので、どうしてもサイズが大きなってしまいますね。

回路図。
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ご多分に漏れず、ぺるけ師匠の6H4GT全段差動プッシュプル・アンプを参考にしてます。
出力段のロードラインを引き直した以外はほぼそのままです。
出力は6Wぐらい。
タンゴのOPTの一次側のDCRに若干のバラツキがあったので、バイアス調整しやすいように補正抵抗を入れてあります。
PEAVEYの電源トランスは、ギターアンプの時は、センタータップは使わずにブリッジ整流してたんですが、それを両波で整流したらちょうどよい電圧になりました。
ヒーターもほぼドンピシャでした。ラッキー。

で、音ですが。
5687ミニアンプの時も素晴らしいと思ったんですが、それも霞むぐらいすばらしいです。
ドライブ段が低インピーダンスで、出力管も低内部抵抗なので、高域、低域ともにかなり広帯域に仕上がっている感じです。
タンゴのOPTも評判通り良い感じ。
これは良いです。
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by org19 | 2008-03-13 15:51 | オーディオ
ご無沙汰です。
5687全段差動P-P ステレオミニアンプ作りました。
パッと見だと、プリアンプかヘッドホンアンプに見えそうですが、これでも立派なパワーアンプです。
計算上、出力は1.7W程。

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パワー段の5687はGE製で中古で廉価で手に入れたもの。
初段の6AQ8は前にバラした松下のラジオからのリサイクル。

電源は東栄変成器の絶縁トランスZT-03ES、ヒーターも同じく東栄の6.3V/3A、出力トランスも同じく東栄のOPT-5P。
B電源¥2500、ヒータ¥1000、OPT¥2000*2、ということで、トランス類の合計金額が7500円ほどでした。
CR、外装部品、シャーシ等も特に高級品は使っていないので、総額一万円そこそこです。エコノミー。
アンプ部の配線はベルデンの8503を使いました。エフェクタでよく使われてるアレですが、案外と耐圧600Vもあります。
このアンプならパワー段でも数十mA程度だし大丈夫だろうと踏んで採用。細い割に丈夫なので、やっぱり取り回しが良いです。

内臓。
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470uFというかなり大容量のブロック電解が目につきますが、大阪日本橋で叩き売りされてたものです。
取り付け金具がなかったので、両面テープで固定してます。安直。

回路図。
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5687のプレート損失がプッシュプル上下合わせて7.2W弱。
定格は一応7.5Wということになってますが、球のサイズを考えたら、もうちょっと押さえた方が良い気がします。
回路図には書き忘れましたが、インプットセレクタをつけて二系統の入力を選べるようにしました。
CDとiPodを切り替えするのです。やっぱり便利です。

6AQ8はFenderアンプのフェイズインバータ等でわりとよく使われる12AT7とほぼ同規格だそうで。
本来高周波用の球なので、直線製が悪く、オーディオ用として使うにはかなり電流を多めに流してやる必要があると聞いてましたが、実際ロードラインを引いてみて実感しました。
ま、できるだけ手持ちの球で作りたかったので採用しましたが、5687をドライブするにはμが若干高めなので、6DJ8あたりに交換してやると良さそうです。


音ですが、なかなか良いです。
前回の14GW8よりも初段管の出力インピーダンスが低いので、高域までよく伸びている感じです。
ゲイン高めだったので、負帰還も多めにかけてみたところ、ダンピングが上昇してバスドラの音なんかもカチっと出て良い感じです。
ノイズは皆無と言って良いです。
5687も発振しやすいと聞いていたのですが、今回は可聴域での発振は確認できません。
測定器もないので、これで良しとしておきます。

音も良いし、コンパクトで見た目にも可愛いし、なかなか気に入りました。


おまけ。
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アキバの千石電商で買った「iコネクト(¥400)」なるiPod用のコネクタにRCA端子つけて、ドック無しでラインアウトできるようにしました。
これ、便利ですよ。ドックも買うと高いしね。
ただし、コネクタの内部の端子がかなり華奢なので、強度的にはちょっと不安です。
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by org19 | 2008-03-02 00:33 | オーディオ