6922 差動P-P ミニアンプ
2008年 10月 20日
ギターアンプが続いたので、今度はオーディオです。
オーディオは前回は大物を作ったので、今回はコンパクトなやつです。
2SK30-6922の二段構成全段差動アンプです。
要するに、ぺるけ式3段構成アンプの出力段をすっ飛ばしてOPTに繋げてしまったものです。
OPTはおなじみ東栄のOPT-5Pを10k:8Ωで使用。
B電源はトヨズミの100V:100V/10VAの絶縁トランス。
ヒーターもトヨズミの6.3V/1Aの廉価なトランスです。
内蔵。
ドライバ段はユニバーサル基板で組みました。
シャーシは、昔作った6BM8シングルの再利用です。
回路図。
普段、音楽を聴くときのアンプの出力を実測してみると、0.1Wもないことが分かったので、今回は出力0.5W以下のローコスト、省エネ、コンパクト路線で攻めてみました。
出力は、約0.4W*2。
消費電力は、ヒーターが約3.8W、B電源が6.1Wほどで、合計10Wを切る勢いです。
コストも、真空管無しなら¥8000ぐらいじゃないでしょうか。
6DJ8属の高GmのmT管を出力管として使っているので、メインアンプとしては、電源電圧がかなり低めです。
カソード電圧が3Vを切るので、LM317の定電流特性を得るため、LM317のアース端子をマイナス電源に繋いでいます。
最初はドライブ段直結にして、6922の上下のカソードをそれぞれ定電流回路で引っぱる独立定電流方式を採用しようかと思いましたが、却って面倒になりそうなので見送りました。
出力段は、上下各9mAほど流しています。
一応、6922のP損失の定格は1.5Wですが、5687のような頑丈そうな球ならともかく、6DJ8族の球を酷使するのは気が引けたので、プレート損失は1W弱に抑えています。
…と思っていたら、合計で2W以下で使うようにですって。ギリギリです。
こんな貧相なアンプでも、まっとうな音がして十分な音量も稼げています。
つけっぱなしで寝てしまってもあんまり電気代が惜しくない。
机の上に置いても邪魔にならない。
出力管を触っても火傷しない。
夏でも暑くない。
こりゃいいや。