12AX7 SRPP-6BQ5 シングルアンプ
2008年 05月 18日
東栄のOPT-5Sもペアで持ってるし、ということでサクっと作ってみました。
シャーシはさんざん発振に泣かされた14GW8プッシュプルを解体してリサイクルしました。
このボンネット付きのシャーシ、よく考えられていて使い勝手が良いです。
もうちょっと深さがあると、さらに使い易いんですが。
出力管はサウンドハウスでPeaveyブランドで売ってるJJのEL84。
ペアで1500円切ってるんですけど、ちょっと安すぎませんか?
初段管は5150コンボについてたノーブランドのもの。Sovtek製でしょうか。
内臓。あらぬところに角穴があいてます。
回路図。
B電源は、6FM7で使ったのより一回り大きいトヨズミの絶縁トランスです。
思ったより電圧高めに出ました。
出力は1.5Wほど、出力管のプレート損失は6Wそこそこです。
SRPPは、今回はじめての試みです。
出力インピーダンスが15kΩ程度になるようです。
OPT-5Sが10kHzあたりからダラ下がりの特性なので、ドライバ段で高域特性をかせいでも大差ないかなと思ってたんですが、実際に音を出してみるとそうでもないようです。
14GW8が12AX7+6BQ5とほぼ同等の複合ユニットなので、聞き比べてみましたが、高域の奥行きというか雰囲気がやはり違います。
12AX7のヒーター〜カソード耐圧は180Vのところ、SRPPの上側球のカソード電位が153Vです。
定格内ですが、やはり100V以上かけたまま長時間使うと不具合が出ることが多いようなので、ヒーターバーアスをかけてみました。
ただ、ヒーター用の巻き線が12AX7も6BQ5(hk耐圧100V)も一緒なので、56Vと控えめにしてます。
また、同一トランスで動作条件もほぼ同じはずなのに、中低域の押し出しについても今回のアンプに分があるようです。
オーディオ用mT管の面目躍如といったところですか。
6BQ5=EL84って、コンパクトだし、その気になればPPで20Wぐらい出せるし、なんてったって安いし、お気に入りの球の1つです。
しかし、このアンプ、CDを繋げて聞くには感度が高すぎる気がします。
オシロもないので、あんまり多量の負帰還はかけたくないんですよね。